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覚えるタイミングの早い遅いが後の学力を決定する

 テスト前になって慌てて「あれもこれも」と覚えて、何とかテストに間に合わせているタイプは、一見、一生懸命やっているように見えますし、テストでもそれなりに点数を取っているので「安心」と見られがちですが、基本的に途中で伸び悩みが訪れ、何かの機会に、とたんに勉強について行けなくなります。進学校に行って伸び悩みというタイプは、たいていこのパターンだと思っても差し支えないでしょう。


 逆に「学力が高い」というタイプで多いのは学校の定期テストなどの際に、直前であまり必死になりません。なぜかというと、習った段階で覚えているから、テスト前はその確認やうろ覚えの部分をしっかりさせるのに時間を使っているからです。

 それで、テスト前になって慌てるタイプの子は、何がまずいかというと、勉強したそのときに覚えるものをきちんと覚えておかないと、次に習う内容との関連性が分からなくなり、理解不能に陥って、それから慌てて帳尻合わせをすることを考えるからです。 

 例えば、英語では「単語を覚えるのを後回し」にしていると、文法内容を説明されても、ただ単に形を覚えるだけで、日本語訳がついていかず、例外に当たるものが出てきても全く対応できません。また、社会であれば、前に習った内容との関連が乏しくなるため、その場その場でのぶつ切りの知識しか入ってこないため、記憶に残りづらくなるのです。

 ですから、習ったときに「身につけるものはしっかり身につける」という習慣をつけて下さい。自分の経験では、漢字や英単語などを習ったそのときにちゃんと練習して身につけている子と、習ったそのときは放ったままにしてテスト前になって慌てて覚えている子の学力は、学年が進むにつれて徐々に開いていき、最終的には天と地ほどの差になっています。

 具体的には、英語であれば単語ノート・本文を写し書きしておくノートを用意させ、その単元に入る前にチェック。国語であれば、漢字ノート・語句ノートを作らせること。できれば、授業で習う前の予習内容として扱っておくといいでしょう。

 なんでもかんでも先生がやってくれるのを待っているのではなく、自分から積極的に勉強を進められるように指示をすることが大切。指示待ち人間が増えているということは、ひょっとするとこういった自分から積極的に動くという感覚の「予習習慣」がついていないという事が原因の一つかも知れませんね。

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