前の項目で「風船を膨らませる」という話を書きましたが、今回は、その続きで「風船に入れる知識や経験」についての話です。
それで、これも結論から書きますが、ゆとり教育以前に悪者扱いされていた「詰め込み教育」が、風船を膨らませる~子供たちの能力をあげていく~には、実は、一番、効率のいい方法なんです。
少し前に話題になった「ビリギャル」や「下剋上受験」の話、知っている方もいらっしゃると思いますが、結局、これみんな「詰め込み」をやっているんですよ。特に、現在の「中学受験」などは、おそらく「詰め込み」の最たるものだと思います。
そして、これは、別に学校の受験に限ったことではなく、大人になってからも、各種資格試験などで勉強しようと思ったら、その方法は、ハッキリ言って「詰め込み」ですよ。例えば、運転免許証を取るためにも、道路標識など、無理やり覚えて詰め込んだりしますよね。
これが「ゆとり教育」のときにどうなったかというと、実技はできても筆記試験が通らず、運転免許証すら取れないという子が続出したんです。
ですから、詰め込みを嫌がっていては、結局、大人になってからの自分に跳ね返ってきます。そして、大人になってから、いきなり詰め込みの勉強だ、となっても、それまでに経験がないと「何をどうしていいか分からない」ということになりますから、少なくても小中学校のときに、しっかり経験させておいた方が、本人のため、と思っておいた方がいいと思います。
さらに言うと、小中学校である程度「詰め込み」を経験しておくと、当然、風船が大きくなっていますから、大人になってから、より多くのものを入れやすくなっていますし、入るスピードも速くなるんです。
ですから、漢字を覚えたり、計算を練習したり、その他、様々なことを行って、物事を覚えていく練習を積んでいってください。
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