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新自由主義と教育

  • markun5
  • 2021年6月9日
  • 読了時間: 2分

「新自由主義」って?

 現在の政治のあり方についての評論などを読むと出てくる「新自由主義」という言葉。簡単に言うと「何でもやりたい事は自由にやりなさい。その代わり、結果については自己責任ですよ」という意味です。「自己責任」というと、以前イラクで人質になった日本人に対し言われた言葉として、みなさんも記憶に残っているのではないでしょうか。

 この「新自由主義」、政治の状況で言えば「規制緩和」や「国が地方に権限を委譲する」など「小さな政府」を構築していくための基本理念です。  そして、この考え方が教育の現場にも大きく入り込んでいます。この理念を教育の現場で実践すると「勉強するしないは自由ですよ。ただ、結果については自己責任ですよ」という事になります。したがって、学校は「勉強しなさいという強制的に指導するのではなく、勉強したいという子に対して支援をする場」という発想になっていると考えて下さい。その結果として、子供さんが勉強を全然しなくて、もしも希望する高校に入れなかったり、就職が出来なかったりした場合、それは「自己責任ですよ」という事になります。まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、以前と違うのは、学校側から「ちゃんと勉強しろ」とか「学力をつけるために宿題をガッチリやってもらうからね」というような事はない、ということです。

 ですから、子供さんにしっかり勉強してもらおうと思った場合、それは家庭で子供さんに意識付けをしなければならない時代に突入していると考えた方がいいでしょう。ちなみに「学力の二極分解」や家庭の「経済格差」は、その根底に「新自由主義」があると思っていていいと思います。

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