<参観日ではここを見てみよう>
自分は以前、学校の「長期休暇中の補習の状況を確認する」ということで、釧路市内の学校を見て回ったことがあるのですが、その中で「学力の高い学校」と「学力の低い学校」では掲示物に違いがあるということが分かりました。
特に小学校の場合は、教室ごとに違うものが貼られているか、同じものが貼られているかという違いです。それで、学校の先生にこんな質問もしたことがあるんです。
「学年で統一したものを使わないんですか?」
それで、結論を言うと、小学校の場合
「みんなで話し合って、全員で共通認識を持って取り組んでいる学校」
は学力が高くなります。それとは逆に
「自分のクラスは自分のクラス。他のクラスとは関係ない」
という意識の先生が多いところは学力が低くなります。
みんなで共通認識を持って取り組むと、忘れ物のチェックシートや漢字のテストの進行状況のチェックシートなどの掲示物が、どのクラスも同じものを使うようになってくるんです。そして、同じものを使うと、どのクラスがどうなっているか、比較しやすいですから、問題点を把握しやすくなりますよね。さらに、うまくいっていない部分は、うまくいっているクラスの先生から、いろんなアドバイスを受けられますから、それだけ指導力も上がっていきやすいということになります。
そして、これが中学校になると、
「各科目の先生が一丸となってクラスの状況を良くしていこう」
と思っている学校は学力が高くなります。
これが学力が低いところになると、
「他の科目は他の科目」
「自分が担任でないクラスは、単に授業をして帰ってくるだけ」
という意識になっているようです。クラスの問題点は、みんなで解決しようとせず、担任に任せておしまい。こんな雰囲気です。
この雰囲気だと、学力面や生活面で向上しづらくなりますね。実は、学習塾でも、これと同様の状況になっているところもあります。おそらく、釧路では、中学校の雰囲気がどこもこのような状況になっているようです。
さらに、これが高じると
「自分はきちんとやっているのにあいつが悪い」
と他の先生の悪口を言いだすようになり、この状況がさらに進んでいて、
「自分以外はすべてバカ」
という感覚になっている人もいるようです。
生徒を平気で「バカ」呼ばわりする教師がいる、という話も、ちょくちょく自分の耳に入ってきますから、この「高じてしまっている教師」も、釧路では多いのではないでしょうか。学校の教師のせいで不登校になったという子の話でも、こういう話が出てきます。
当然、こういう人は他の人と協力しようとしませんから、掲示物も「独自のものしか使わない」ということになるでしょう。
ということで、参観日に、他のクラスの教室もちょっと覗いてみてください。そして、共通で使われている掲示物があるかどうかを確認してみてください。また、他のクラスの先生や他の科目の先生と連携が取れているかどうかも、いろいろな話の中で確認できると、さらにいいと思います。
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