子供たちが勉強で挫折してしまう一番の原因は、何といっても「できない」ということ。そこで、ここでは「できない感覚を緩和する方法」のお話です。
それで、結論から言うと「子供たちにいろんな種類のものをたくさんやらせる」ということです。要するに「量をこなす」ということなんです。
よくあるのが「算数が不得意だから、今日は算数をやるよ」と言って算数だけ勉強しようとするというやり方。これ、実は、あまりうまく行きません。それよりも、時間を短く区切って「算数はこれだけ、社会はこれだけ、理科はこれだけ」と複数のものをやらせるようにします。そうすると、算数はうまくできなくても、社会でうまく行ったとなれば、本人は「算数はいまいちだったけど、社会はうまくできた」という感覚で勉強を進められます。このように、どこかで「うまく行った」と思わせることが大事なんです。特に学齢が低くなるほど、この感覚は大事になります。
また、何度やってもうまく行かない場合は、そのものだけ、難易度を下げたレベルで練習させます。そうして「うまくできた」「これならできる」という感覚をなるだけ多く積ませていきます。
実は、本人が不得意と思っているものの大半は、その以前に身に着けておかなければならない内容がしっかり身についていないことに起因するものが多いので、このように進めていくと、いつの間にか不得意が克服できているという状況にもなりやすいのです。
このように、必ずどこかで「自分はできる」と実感させたり「今日は昨日よりできるようになった」という成長を体感させて、勉強を進められると、勉強自体が長続きするようになっていきます。
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