誉めるのは割と相手の気持ちに負担をかける事が少なく比較的行いやすいのですが、怒るとなると相手が引いてしまうことを考え、なかなか踏み切れないことも。でも、やはり怒る時には怒らなければなりません。 ただし、同じような効果のない怒り方を繰り返していても効果はなかなか出てきません。ですから「どういう怒り方をすれば、効果があるのか」という事を、いろいろパターンを変えて確認していくのも大切です。
例えば、子供との立場の変化。 どういう事かというと、普段、怒るときには「親として」や「先生として」という従来の立場で怒ると思いますが、その立場を少し変えてみるということ。「兄」や「先輩」「友人」だったらどうやって怒るのかというように目線を変えてみるのも一つの方法です。
また、お母さんだったら「先生であれば、どう思いどう怒るか」、先生だったら「親の立場だとどう怒るか」など、目先を変えてみて下さい。
もう一つは、どういうアプローチの仕方が効果があるかという事を考える事です。 子供には「大事に思っている事」や「悪いと思っていること」が必ずあります。そこを見つけてそれに絡めて怒るということです。
「将来、こういう風になったら困るから」という理由で子供を怒ることがあると思いますが、これは「将来のことをきちんと考えている子」には効果がありますが、そうでなければ効果は薄いのです。ですが、その理由となる部分をいろいろ変えていきながら、生徒の琴線に触れるところがあれば、きちんと効果を発揮します。ですから、「進学のこと」「部活のこと」「友人のこと(異性のこと)」など、今、子供さんが一番気にしていると思われる事に触れて怒る事が出来るといいと思います。
しばらくは思考錯誤になり、子供さんが思っていることに行き当たるまでは「イヤな思い」をするかも知れませんが、単純に「頭ごなしに怒る」で効果が出ないときは、いろいろと試してみて欲しいと思います
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