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将来を決定する大きな要因は小中学校の底力

 中室牧子さんの「学力の経済学」にも書かれているんですが、元々の能力が将来を決定づけるという話で、例えば、第一志望の大学に合格して就職した場合と、その大学の受験に失敗してレベルの低い大学に行ってから就職した場合と、結果的に就職先のレベルがそれほど変わらないということなんです。もちろん、就職してからの収入などもそれほど変わらないということなんですよね。


 また、これは、自分より年齢が高い人の方が実感できると思うのですが、以前は「高卒で就職するから」という理由で商業高校や工業高校に進学する人も結構多く、そういう人たちって、ちょっと言い方は悪いですが、あまり学力の高くない大学に行った人よりもちゃんとしたところに就職していたりしていました。もちろん、これは今でもそうで、まだ上の高校に行ける子が「私、高卒で就職するから」という理由で商業高校に行って、結局、役所関係に就職できています。

 他にも自分の地元の高校でいいからと阿寒高校に行った子でも、元々底力がある子なので最終的に銀行に就職が決まった、というケースもあります。


 また、別な角度から見ても、就職試験用に一流企業でも行っているSPIというものがあるのですが、ここで出題される問題は、ほとんど小中学校レベル。ただ、問題量が多く、早く正確にこなすことが求められているのですが、結局、小中学校のときの底力がしっかりしていなければ合格しづらいというものなんですね。


 もちろん、高校や大学に行ってから、才能を開花させる子もいるとは思いますが、そうなるためにも、おそらく、小中学校の底力が必要であろうと思います。


 となると、将来を決定づける一番大きな要因は、小中学校までに身に着けた底力だ、と言えると思います。そして、高校、大学はその延長線上にあると考えておけばいいということです。ですから「まだ、小中学校だから」と安易に考えていると、躓きが将来に大きく影響してしまう可能性がある、と考えていてください。

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