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宿題を出さない理由

 今回は、前のホームページに載せていた内容で、特に転勤族の方から聞かれることが多かった「釧路の学校って、全然、宿題を出さないですよね」という質問に答える内容になっています。

 現在では、かなり改善されてきていると思いますが、いまだに「宿題だけど、提出しなくていいよ」という「これって、宿題なのか?」と思われるような指導をしている学校もありますので、こちらに再掲しておきます。


<卵が先か、鶏が先か?>

 「うちの子、全然勉強しないから宿題をちゃんと出して下さい」と学校の先生に要求しても、学校の先生は対応してくれないというお母さん方のクレームが出始めてから、結構経ちますが、未だに改善の兆しが見られませんね。

 実は、学校の先生が宿題を出さないのには理由があります。その経緯というのは、

1 宿題を出す 2 子供が宿題をやろうと思っても出来ない場合が多い 3 子供がお母さんに教えてもらおうと思う 4 それを見たお母さんが「こんな簡単なものも出来ないの?」と唖然とする 5 お母さんが子供に学校の様子を聞く 6 子供が「先生の説明が全然分からない」「授業中うるさくて勉強できない」とお母さんに言う 7 お母さんから学校にクレームが入る

と、こんな感じ。要するに、学校側の不備が暴露する可能性がある、というのが一番の理由のようです。


 そして、学校にクレームが入ったときに学校の先生が思うことは、 1 前の学年やその前の学年のときに家でちゃんと勉強させていないため、今の内容が理解出来ないのに、今になってからそういう事を言われても対処のしようがない。 2 きちんと授業を聞くように言っているのに、全然、言うことを聞かない。ハッキリ言って勉強できないのは勉強以前の家庭のしつけの問題だ。  と言った類の言い分を持って最終的に

「そんなに言うなら、もう宿題は出さないから、自分で好きなところを勉強してくればいい」 という流れになってしまっています。


 事実、本当に「授業内容が雑で分かりづらい」先生もいますし「チェックが面倒だから出さない」なんていう先生になると最悪ですが、「小学校のうちは元気良く遊ぶことが優先」と、場合によっては「宿題を出さないでください」と要求する家庭もありますから、こういう場合、どっちもどっちという感はあります。


 ただ、こういう状況にならないようにするためには、 1 まず、小学校の低学年のうちから学校できちんと宿題を出す 2 その際「宿題忘れ」や「授業中の姿勢が悪く、勉強内容をきちんと身につけていない子」は担任の先生から親に連絡を入れる習慣をつける。 3 きちんと話を聞いているにも関わらず、学習内容を身につけていない子がいた場合、学校の先生は授業内容の改善に取り組む。


 これを積み重ねておくと、宿題が出来なくなっていても「授業中、きちんと話を聞いていないから」「前の学年のときにきちんと宿題をやっていなかったから」と親の方で子供を注意してくれる事になりますし、先生の授業力も向上していきます。

 基本的に宿題については「めんどうくさいからやりたくない」という子供がほとんど。ですから、周りの大人が連携をとって子供に対して毅然とした態度で勉強させるようにしなければ解決しません。そのため、子供の様子については、通知表にコメントを書いてそれだけでお終いではなく、日頃から連絡を取り合うことが大切です。


 ちなみに、これ、学習塾方式です。

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