よく「国語はすべての勉強の基礎」と言われますが、実際に「子供さんにどのくらいの国語力があるか」と言われても、どうやって国語力を見ていけばいいのか、分からないという人も多いのではないかと思います。
そこで、国語力を見抜く、最も簡単な方法の話。
その方法とは「子供さんにいろいろ質問してみること」。
その質問にきちんと対応した答えが返ってくるとグッド。子供さんが小さいうちは、簡単に答えられるもので構いませんが、学齢が上がってきたら、感想や意見も聞いてみるといいでしょう。
そういう中で、お父さん・お母さんが「子供さんの国語力に不安を持つ」というケースを少し上げておきます。
まず、一番多かったのが、
「説明していても的を射ず、何を言っているのかわからない」
というもの。本人は一生懸命話そうとするのですが「時系列にまとめ」たり「主語・述語の関係が不適切」で誰が何をしたのか分からないという状況になっているケースが多いんです。
次に多いのが
「何を聞いてもボーっとして、何も答えられない」
というもの。
そして、
「質問しても、全然答えになっていないことをずっと喋りまくる」
というのも、結構、多めです。
この3つのパターンの中で、一番まずいのが、実は最後のトンチンカンな答えをいうもの。
というのは、1番目と2番目の場合、こちらの質問の意味はちゃんと把握していて、ただ「どうやって説明したら伝わるか分からない」「何を話していいか分からない」という子供さんの「アウトプット」の問題になっていることが多く、適切な練習を繰り返すことで少しずつできるようになっていきます。
ところが3番目のものは「そもそも、質問した内容が把握できていない」ケースが多く、こちらは「インプット」の問題になっているので、直すのに非常に時間がかかります。
ですから、この3番目のパターンになっていると、早めに直さなければまずい状態になっていると考えてください。
その直し方は、次の機会に。
ちなみに、この3番目のパターンになっているのは、子供さんだけではなくて、実は、大人でも思った以上に多くいます。
質問しても、まともに答えられず、質問した内容と全く関係ない内容の答えを返してきたりする人は、実は、かなり危ない。特に、その関係のない内容を長々と語り始めるような人は、自分で国語力がないということに気づいていない人です。
ただ、よく国会の答弁で、答えになっていない話をする人もいますが、国会議員で国語力が劣っている人は、そんなにいないので、ほとんどは「国語力の問題ではなく、都合の悪い事実を隠そうとしているため」と捉えておいた方がいいでしょう。
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