前回に引き続き、今回も2012年の話です。とにかく、何でもかんでも「反対」の内容を垂れ流してしまえ、という発想で発言をするので、結果、自分の首を絞めてしまう事でも平気で言ってしまう、という内容になっています。
ある意味、笑い話だと思って読んでください。
<ここまで酷いか、大学教授の発言>
北朝鮮のミサイル発射に関して、大学教授がコメントしていました。例えば、ミサイルの残骸を見て「これだけきれいに切り離しされているということは、燃料タンクの切り離しがうまく行ったということだ。したがって、北朝鮮のミサイルの技術は進歩している」というコメント。これだったら分かりますよね。事実を元にして、状況を的確に捉え、その上でのコメントなんです。最低でも大学教授はこうでなくてはなりません。
それに対して、今回の「基礎学力保障条例」について、玉井教授のコメント。 「この内容では、長期的には学力テスト結果公開の流れを作り、教育現場を萎縮させてしまう」
という発言。これ、教育関係者が見たら、ビックリするような発言なんですよ。
まず、「なぜ、萎縮するのか」ということを考えます。
で、みなさん、普通に考えてみてください。きちんとした仕事をやって、きちんとした結果が出ていれば、萎縮する必要なんてないんです。だから「萎縮してしまう」と発言したということは、教授本人が「釧路の教員は、きちんとしたことが出来ない」と思っているということです。さらに「人に見せられない酷い結果になっている」という事も認識しているということなんです。だから隠せと言っているんです。当然、教授本人は、小学校3年生で「6センチの3倍は何センチですか」を答えられる子が半分しかいないということを知っていて、こんな結果じゃ公開されたら困ると思っている、ということですね。
そして、この状況を追求されたら、結局「大学で何を教えているんだ」という事になって、自分たちに跳ね返ってくることを恐れているんですよ。
ですから、この発言では「大学では、結果を公開したら萎縮してしまうような教員しか育てていない」という事を暴露している事になるんです。裏を返すと「陰に隠れてコソコソしないと、授業が出来ない教員しか育てていない」という事になるんです。変な話でしょ? こういう事を新聞に堂々とコメントしているんですよ。
さらに、もっと酷いのは「実際に萎縮する教員がどれだけいるか」という話なんです。
実は、ここ2年ほど、夏休み・冬休みの「長期休暇中の補習」を見学させてもらっています。当初は、自分たちも「冷やかしのように思われて、見に行ったら嫌がられるかも知れない」と思っていたのですが、ところがどっこい、学校側から「見に来てくれ」というお話があったり、学校に行ったときに実際にお話を伺ってみても「補習の成果で学力テストの結果が伸びてきている」「うちの学校ではこんな工夫をしている」「うちの先生が、こういう補習用のプリントを作って、非常に頑張ってくれている」など、子供じゃないですが、校長・教頭が「目をキラキラさせてお話してくれたり」するんですよ。
どうでしょう? 実際に萎縮する教員ってどれだけいるんでしょうね?
だいたいにして、大学教授自体、こういう現場を見に行っているのか? と言う話にもなります。
市議会でも「現場の声」を盾にしていた人がいましたが、残念ながら「現場」という人に限って、実際に学校を見に行っているという話は聞いたことがありません。補習の見学についても、見に来たのは自分たちだけで、条例反対の市議会議員・大学教授、どちらも見学に来ましたなんて言った学校はありません。学力向上に反対している組合の報告や意見を聞いて、それを「現場の声」と言っているだけです。そんな人たちに「現場の声」なんていう資格はありません。
子供達が実際に補習で勉強している姿を見たら〜「先生、出来たよ〜」と元気良くプリントを先生のところに持っていく姿を見たら〜こんな間抜けなコメントする事が非常に恥ずかしい事だと言うことが一発で分かります。
さて、ここまで来たら、最終的にどういう結論になるか、おわかりでしょう。
普通の教員は、きちんと学力向上に向けて頑張っているんだ。結果の出ているものについては、しっかり周りの人に伝えていきたいと思っているんだ。でも、この教授の育てた教員は「結果が出ると萎縮してしまう教員」なので、この教員が周りの教員の足を引っ張っているんだ。それが学力低下を招いているんだ。という構図になるんです。
結局、この発言から分かることは、学力低下を招いているのは、この教授本人の責任である、ということなんですよ。
それを自らが語っているんです。ね、ビックリするでしょう?
たぶん、こんなコメントをしてしまった以上、これを道教委のお偉方が知ったら「こんなやつ、教育行政に関わらせるな」ということになると思います。大学側でも「こいつにコメントさせるな」という話になるんじゃないでしょうか。今後の動向を見ていこうと思います。あはは~~。
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