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外部刺激を充実しよう

 外部刺激とは「外からの情報」、それに対し内部刺激とは「自分で考えて作り上げる思考や判断」という事を指すと思って下さい。

 そこで、いろいろ生徒を見て自分の感じている事ですが、実は、第二次性徴期を境にして、それ以前に外部刺激を多く受け取っている子の方が思考力が高く、また精神的にも大人のように思えます。そして第二次性徴期(男子だと小6〜中2くらい・女子だと小5〜中1くらい)に入り、そこから徐々に内部刺激の割合が増えて行くとベスト。

 「問題解決学習」と言って、考えさせる事をメインにした学習を行っている小学校もありますが、こういう指導を受けている子と、しっかりした知識を蓄えている子と比較すると、やはり知識を元にした思考が出来る子の方が論理的で説得力もあります。そして、その思考が複雑になればなるほど、しっかりと物事に取り組める子になっています。

 それに対して「問題解決学習」組は、どちらかと言うと浅はか。中学生になっても小学生レベルで考えてしまい、ちょっと複雑な思考になると「表面だけで何となく判断」という癖がなかなか抜けないようです。もし「問題解決学習で効果がある」と考えているのであれば、それは、その効果があった生徒がどこかの塾に通っていて知識が豊富だったり、親が教育に熱心でいろいろな知識を与えている場合ではないでしょうか。

 ですから、第二次性徴期までは、割と子供さんも親や教師の言うことを聞く場合が多いので、多少強制的でも構いませんから、そのときに外部刺激を充実させてあげた方がいいと思います。いろいろなイベントに参加したり、動物園や水族館に行ったり、図鑑などの本をたくさん読んだり、ちょっと難しめの「宇宙」や「環境」のテレビ番組を見たりと、幅の広い知識を与えてあげて下さい。幅が広ければ短絡的な発想をしなくて済むようになると思います。決して、ゲームばかりで他に刺激になるようなものがないといった環境で過ごさないようにして下さいね。

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