<転勤族は、こう言ってます>
特に釧路が顕著だと思いますが、転勤族の人たちが一番ビックリするのは「子供の教育」。「釧路の子供達って全然勉強しないんですね〜。こういう環境で過ごしたら、うちの子も勉強しなくなっちゃう」「転勤してきたら、転勤前の地域で習っていたところと2単元も遅れていてビックリ」「子供だましみたいな易しいテストで、こんなので良い点数取って成績が良くついても、将来の事を考えるとすごく不安」というのが、転勤してきたお母さんから聞く言葉です。で、結局、子供の勉強を考えて早めに釧路以外の地域に転勤願いを出したり、どうしても転勤出来ない場合は、子供さんの高校受験と共にお父さんが単身赴任になってしまうことが多いんです。
そして、こういう全国や全道に支店があって転勤があったりする企業やお役所関係のお宅って、お父さん・お母さんも比較的学歴が高く、教育も熱心で、しかも子供さんも優秀な場合が多いんです。ところが、教育がずさんなため、そういう子供達が釧路に居つかないという現象が起きています。さらにもっと困るのは、小学校や中学校に通う子供さんがいるお宅は、たいていお父さんが30代後半から40代の年齢の方が多く、この人たちが「子供の教育のため」という理由で釧路を出ていってしまえば、いわゆる「働き盛りの男」が釧路に居つかないということになります。さらにさらに、こういう人たちの情報を聞いて「このまま釧路にいたんじゃまずい」と考える優秀な地元の子供達も釧路を離れて行ってしまい、戻ってこないという事にもつながっていってます。これじゃあ、地域の衰退は免れません。
地域の活性化というとバカの一つ覚えのように「観光に力を入れる」という人がいますが、なんで夕張の後を追いかけるような事しか思いつかないんでしょう。一時しのぎの「ハコモノ」を作って、それで本当に何とかなると思っているんなら、あまりにも浅はか。本来、地域の活性化とは「地場産業の発展」を目指した地力作りに焦点が当てられなければなりません。そのための教育なんです。国内・海外に例を取っても、発展している地域は、教育に力を入れるか、もしくは他地域から優秀な人材を呼び込む事に力を入れています。ずさんな教育で、なおかつ優秀な人材をどんどん放出していては地域の発展はありません。釧路や釧路と似たことをやっている地域は、そろそろ考え方を方向転換していかなければならない時期だと思いますよ。
Komentáře