「うちの子、勉強の仕方が分からないんです」というお母さんからの相談を受けることも多いのですが「勉強の仕方が分からないから、全然、勉強していない」というのは、ちょっといただけませんね。
いくら勉強の仕方が分からないと言っても、ノートに漢字の練習をするというくらいは出来るでしょう。それすらせずに「勉強の仕方が分からない」というのは、単純に子供さんが「勉強したくないため、それを誤魔化すために”勉強の仕方が分からない”と言っているだけ」と判断して構いません。実は、こういうタイプの子は「こういうふうに勉強しなさい」と勉強の仕方を教えても、勉強をきちんとやるのは最初のうちだけで、大抵、途中で宿題などをやらなくなってしまいます。
本来「勉強法が分からない」と言えるのは「今まで我流の勉強法でがむしゃらにやってきたけど、どうしても成果が出ない」という人のみです。今まで何もしなかった子、テスト前だけちょっと勉強しただけの子が、勉強法が分からないなんて言うのは、ちょっとおこがましいと思っていて下さい。
おそらく、こういうタイプの子が求めているのは「あまり勉強しなくてもテストで良い点数取れる方法」ということです。そんな甘えた感覚に、お母さんが真剣になってつきあう必要はありません。「成果が出るまで、がむしゃらに勉強しなさい」と言ってあげて下さい。
「効率のいい勉強法」と言うのは「成果が出るまで人より多く勉強していくうちにだんだん要領が良くなっていく」という過程で自然に身に付くものです。ただ「小学校の時のときは、この勉強法で効果があったのに、中学校に入ってから、その勉強法が通用しなくなって焦ってきている」といったように、自分の勉強法がどこかで通用しなくなってしまったり、「この科目は、自分の勉強法でうまくいくけど、他の科目はどうしてもうまく行かない」などの状況が生まれたときに初めて「良い勉強法がないか」と考える事になると思って下さい。
ですから「子供さんにしっかり勉強させて、どこかで一度、自分なりの勉強の仕方を確立させること」が、要領のいい勉強法を探す大前提です。何もせず初めから「要領のいい勉強法を求めている」場合、結局、最終的に勉強から逃げてしまう子になると思っていた方がいいでしょう。
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