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些細なことでもしっかり対応する

 「学級崩壊」などというのは、起こしたくて起こしているのではないのは当たり前ですよね。それなのになぜ、そんな風になってしまうのかというと、原因の一つにあげられるのが「このくらいならいいだろう」と甘やかしているうちにだんだん手が着けられなくなってくるというもの。私語にしてもその他のしつけなどにしても、「このくらいなら・・・」と見逃しているうちに子供の方がどんどんエスカレートしていってしまうのです。

 例えば、「宿題忘れ」などで見てみると、「1回目だから・・・、まだ、2回目だし・・・」と子供に嫌われたくない一心で甘やかしてしまったり、「きちんとやりなさい」と言うだけで、子供がきちんとやってきているかどうかのチェックが甘かったりすると、子供は宿題をきちんとやらない子になってしまいます。

 最近では「警察」で効果を上げていると紹介されているものに「軽犯罪の取り締まり強化」というものがあるそうですが、これは、「凶悪犯罪」を未然に防ぐため、一見些細なことと思われるような犯罪も見逃さずきちんと対応することによって「凶悪犯罪の温床を作らない」という事。だけど、よくよく考えてみたら、この方法「以前の先生方がやっていたこと」なんですよね。  「些細な事でもうるさい」と、子供達が反発して嫌われるかもしれませんが、これはとても大切なこと。教育なのですから、子供達がきちんと育って欲しいという願いを込めて、「細かな、でもちょっと気になるな」という事から、しっかり注意していく心構えを持って欲しいと思います。

 学校で良く聞く例ですが、「勉強の話であれば私語は許す」とか「ゴミ捨ての時だけ、授業中でも立っていい」などと言うのは、もってのほか。「勉強は自分で考えることが大切だから、友達と相談せず、自分で考える」という約束をしたり、「ゴミは机の上や中に入れておいて、休み時間にまとめて捨てる」という習慣をつけさせるだけで、授業中の姿勢はずっと良くなりますし、「勉強の話」と嘘をついて私語し放題・ゴミを捨てると言って授業中立ち歩き放題にはならなくなります。また、家庭でも「毎朝のハンカチ・ティッシュの確認」をするだけで「忘れ物」はグッと少なくなりますし、「子供がゲームばかりをしていて、学校の話をする機会が少ない」ようであれば、なにか学校の話をする時間を決めるなどの約束事を決めて、きちんと対応してみると意外に状況が好転する場合が多いようです。

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