ノートを取るということは、話を聞いて頭に入れながら、それをノートに写すことで頭から引き出す、いわゆるインプットとアウトプットを同時にやる作業です。よく「漢字を書いて覚える」というのも、このインプット・アウトプットを同時に行うことで、なるだけ効率良く覚えようという方法。
少し前には「東大生のノート」なんていうのも流行りましたが、これも、見た目のきれいさではなく、細かいところまで自分で写してノートを作っているというところが大事で、要するに、自分で書くとその分、頭に入りやすいということなんです。
ところが、ノートを取らずにプリントをベタベタとノートに貼ってお終いにしている学校もあります。これだと物事を覚えないですよね。
生徒の負担を減らそうと思っているのか、生徒のノートの取り方が悪いと思っているのか、おそらくは、そのどちらかだと思うのですが、生徒の負担を減らしても、その分、学力が低い子になってしまっては元も子もないわけですし、よく「ノートの取り方が悪い」という話もありますが、それだったら、ノートの取り方を教えてあげればいいだけの話。結局、どっちに転んでも、いいことはないんです。
ですから、ノートにプリントをベタベタ貼ってお終いにしているようなことがある場合、お父さん・お母さんの方で、きちんと物事を覚えているかどうか、注意して見てあげて下さい。少なくても小学校から、ノートに貼ることばかりやっていては、いいことはありませんよ。
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