釧路のお父さん・お母さんは、実は「幼児教育」には関心が高いと思っています。小さな子供を連れた若いお父さんやお母さんを書店の絵本コーナーで必ず見かけますし、幼稚園くらいの子供さんに欲しい本を選ばせている姿もよく見かけます。おそらくは、家庭で、子供さんが「読んで」と言ったら、お父さん・お母さんが読み聞かせをしているのだと思います。
ところが、いざ子供さんが小学校に上がってしまうと、家庭であまり本を熱心に読まなくなってしまうのでしょうか、小学生向きの本のコーナーのところで熱心に本を選んでいる子供さんは、あまり見かけません。
しかし、ちょっと考えてみましょう。小学校に上がったばかりの子供さんは、辞典の使い方を知りません。また、知っていたとしても、その説明を読んで意味をきちんと理解できる状況でもありません。ですから、少なくてもこの段階までは、家庭での読み聞かせが不可欠なのです。そうしなければ、言葉の意味を自分で理解できないまま終わってしまうのです。
実は、学校で朝読書をやっているところも多いのですが、実際に本に書かれている内容などを聞いてみると、思ったより理解していません。意味が分からない言葉が出てきても、ただ「字だけを読んでいる状況」になっていて、意味を理解しないまま読み進めている子供さんも少なくないのです。
また、一旦、字だけを読んで本を読んだ気持ちになってしまう癖がついてしまうと、子供さんは、面倒くさがって辞典を使おうとしなくなってしまいます。言葉の意味を知ろうという気持ちが削がれてしまうんですね。
ですから、子供さんに読み聞かせを行うのは「10才くらいまで必要になる」と心づもりしていて下さい。お父さん・お母さんが「子供さんが自力で本を読むことが出来るだろう」と思っている年齢より、ちょっと高めに設定して置くと無難です。そして、小学校に上がってからは、国語辞典を横に置いて、子供さんが「意味が分からない」と言った言葉をお母さんが調べて教えてあげてください。 そういった姿勢を子供さんに見せておくと「分からない言葉が出てきたときに、きちんと調べる」という習慣が子供さんにつきますし、語彙力もアップしていきます。
おそらくは「10才」まで待たなくても、子供さんは「自分で読む」と言い出す場合が多いと思いますから、子供さんがそういう気持ちになったときに、初めて「自力」で読ませてあげましょう。その段階が来るまで「お母さんが読み聞かせをする」という感覚でいて欲しいと思います。
また、本の内容を聞いてみたりして、ちゃんと意味が分かって読んでいるかどうかも確認しておいてください。
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