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「誉めて伸ばす」は何歳まで?

<「誉めてるのにやる気がでない〜」と嘆いているお母さんへ>

 いわゆる「誉めて伸ばす」というやつです。お母さんの中には「今までは誉めてあげたらやる気を出したのに〜最近は全然ダメなんです」と高校受験近くなってから嘆いている方もいらっしゃるのですが、それは「当然」と思っていてください。


 基本的に「誉めて伸ばす」が通用するのは「小学校4年生まで」と思っているといいと思います。また、幼児期は「誉める」が主流となりますが、小学校に入ってからは、ある程度「年齢相応」の対応をしていかなければなりませんから、何でもかんでも「誉める」をやっているとレベルの低いところしか見なくなってしまいます。下手をして、これが中学校まで続いていってしまうと、最終的には、本人が「イヤだ」と思っていることをやらなくなっていったり、面倒なところから逃げてばかり、ということになっていきます。

 ある地域では現在の9年間の義務教育期間を4年・3年・2年に分けて「小学校1〜4年」「小学校5年〜中学校1年」「中学校2・3年」としているところがあるのですが、子供達の精神状況を考えると、この区分が非常に意味を持っていると思っています。

 要するに「小学校1〜4年」まではある程度「誉める」が主流。「中学校2・3年」は「きちんとやることをやったら誉める」とか「結果がついてきて誉める」という「誉めるレベル」を変えていかなければなりません。そして、「小学校5年〜中学校1年生」はその中間の過渡期と考えてください。


 ですから、小学校の頃の子供さんを思い浮かべて中学校になっても「うちの子、誉めてあげると頑張るんです」なんて思っていたら、失敗する可能性が極めて高い、と思っていていいでしょう。また、中学校に入ってから「何でもかんでも誉めてあげると頑張る」という子がいたら、それは、子供さんの中から幼児性が抜けていない、と考えた方がいいと思います。


 そして、そういう子供さんがそのまま高校を卒業して就職したとしたら、家庭では「いい子」で育っていても、企業では「ひたすら誉める」なんていう事はしませんから、そこで挫折が待っている、と思っていていいでしょう。

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