算数・数学の計算や漢字の勉強、そして英単語の勉強というのは、実は、学力が高い子の中では、ある程度定型化しています。今回は、その勉強法についての話です。
それで、ここでは「計算」を例にとって、話を進めていきますね。
学力の高めの子というのは、学校で「計算の宿題」が出た場合、家でやる子は思った以上に少ないんです。大抵、学校の休み時間などでサッと済ませてお終い。場合によっては、プリントが配られたら、そのときにサッとやってしまって、家では自分の好きなことをやっている、というケースが多いんですよ。
逆に、学力が低めになればなるほど、こういう「計算の宿題」は、家に帰って机に座って「さあ、勉強するぞ」と言って始めるパターンになっています。
これを年齢的に見てみると、中には、小学校1年生くらいから、すでに「休み時間」や「見たいテレビとテレビの合間のCMの時間」などの「スキマの時間」を使って「スキマ勉強」で宿題をこなしてしまう子も出てきますが、まだ学校での算数の勉強が「計算主体」の小学校4年生くらいまでは「計算を机に座ってきちんと勉強する」という形式になっている子も多いと思います。
ただ、出来るなら、なるだけ早く「計算の勉強」を「スキマ勉強」に切り替えてあげてください。
というのは、算数の計算は「いつでも、どこでも、早く正確にできる」ということが目標です。机に座って時間をかけてゆったり答えを出しても、学年が上がるにつれて、だんだん、周りのスピードについていけなくなりますし、もしも、学校のクラス全体が「ゆっくり、モタモタ」のペースで勉強しているのならば、そのクラスは全体的に学力が低いまま終わってしまいます。
また、算数の「文章問題」なども、式が作れたら、後は「サッと計算して答えを出す」ということができる子が学力を伸ばしていきます。「文章を読むのも時間がかかる」、それに追い打ちをかけるように「計算もモタモタ考えながらやっている」では、その子はなかなか伸びていきません。
これは、当然、中学校や高校でも同じです。もちろん、高校くらいになると、時間をかけて頭を使って考えなければならない計算も出てきますが、最低限、公式などでサッと計算しなければならない内容ならば「スキマ勉強」でこなしていきましょう。
そして、これは「漢字」でも「英単語」でも一緒。
というのは、文章で出てきたときに「いつでも、どこでもサッとできる」ようにしておかなければ、本を読んでも理解できませんし、英語の文章も意味がすぐに分かりません。それが出来ないと、特に英語などは、サッと聞いてパッと反応できなければならない「会話」などに、当然、支障をきたします。
そういったマイナス状況を生まないためにも「計算」「漢字」「英単語」は「スキマ勉強で、いつでも、どこでも、サッと対応する」という習慣をつけることが大事になります。
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