最近では、こういった明治~大正時代の文学は「難しい」と敬遠され気味ですが、芥川龍之介自身が「これは、子供のために書いた」と言っているので、やはり児童文学の範疇。大正7年に発表された作品ですから、いわゆる大正ロマン的な匂いのするお話ですね。
文庫本にすると5~6ページくらいですから、最後まで読むのは、それほど辛くないと思います。
主人公のカンダタを通して
「良いことをすると、自分が困っているときに手を差し伸べてくれる人がいる」
「自分だけいい思いをしようとすると見放される」
という二つのエッセンスが読み取れれば、まずはオーケー。
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