サブタイトルの「広島二中 1年生全滅の記録」っていうのが凄いですよね。広島テレビ編ということで何となくピンと来た人もいると思うのですが、これ、原爆投下直後の中学校1年生の亡くなっていく瞬間や過程の記録なんです。
「痛い、痛い」と苦しみながら息絶えてしまった子や「水が飲みたい」と言ってあの世に旅立っていってしまった子の生々しい話が書かれています。
本の帯には「先生が勧める名作6年生」と書かれていますので、小学校高学年向けの本だと思ってください。ただ、読んだことが無いのであれば、大人の人でも読んでおいた方がいいと思います。
北海道にいると、実際に広島に行って直接原爆関連の物に触れることはなかなかできないですから、せめて、こういう本を読んでおくことが、大げさに言うと「日本人の義務」みたいなものではないかと思います。
「原爆反対」と、ただ周りの意見に流されて言っているのではなく、こういう本を読んで基本的な知識を得たうえで、しっかりと自分の主張としてお話できるように、また、何か意見を求められたときに、何となく上っ面を撫でたような話ではなく、こういう本の内容をベースに自信をもって意見を述べられるように、子供だけではなく大人にもそうなってほしいと思います。
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