「トットちゃん」というと有名なのは「窓際のトットちゃん」の方で、いろいろなものに興味があり過ぎて、学校での授業を皆と受けられない子が、児童施設で楽しく過ごしていくという話の方が一般的に知られていると思いますが、今回紹介する「トットちゃんとトットちゃんたち」は、それとはまったく違う、ドキュメンタリー。
黒柳徹子さんがユニセフの親善大使だったときに発展途上国を訪れ、そこで過ごす子供たちの様子をまとめてくれている本です。
飲み水を確保するために学校にいけない子供たちや栄養失調や病気で苦しんでいる子供たちの様子を伝えながら、生まれた場所によって、こんなに違う環境で過ごしている子供たちがいるんだ、ということを伝えている本。
最近では「フォスターペアレント」や「フェア・トレード」の話も一般的になってきていて、学校の英語の教科書や入試などでも取り上げられるようになってきてますが、そういったものを理解するためには、まず、こういった本を読んで、その基本となる状況を理解しておくことが重要だと思っています。
小学生向けの「青い鳥文庫」にもなっていますから、是非、小学生のうちに読ませてあげてください。
ちなみに「学力の経済学」を書いた中室牧子さんは「読書と学力の関係」を因果関係ではなく「相関関係」であると言っていますが、自分は「読書によって基本的な知識を有している子ほど学習内容の理解がしやすいため、それによって学力が高い」と考えていますので、あくまでも読書と学力は「因果関係」と捉えています。
大事なのは「本の選択」と「読ませ方」。
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