個人的には「数学が不得意な子」ほど「ずれた解釈」や「あてずっぽうで答えを言う」傾向にあるように思います。
以下は、以前のホームページに書いた内容です。
最近、特に多くなっているのが、こちらが正しい方法を教えてもその通りにやろうとしないで、なんでも自分勝手な方法でやってしまう子。基本的に「話をきちんと聞けない」「一応聞いているようだが結局的はずれ」というタイプの子に多く、簡単な問題だとなんとか自分の解釈で解けるけれども、ほんの少し問題のレベルが上がると自分の解釈だけでは追いつかなくなり「適当な事」をはじめたりしてして、特に解き方の手順などをしっかりさせないと解けない「数学」「英語」で頭打ち状態になってしまいます。
原因として考えられるのは、おそらく、学年が低い時の指導で、その子の思考の過程を考慮せず、答えが的はずれであっても「よくできたね~」とか「それでもいいよ」というように、いわゆる「的外れな褒めて伸ばす指導」を受けてきた結果だと思いますが、これが高じると全く学力が上がっていかない子供さんになってしまいます。
こういう子の確認の仕方は実は簡単で「どうやって考えたのか」を質問してみるとハッキリします。きちんと考えた子は、その思考の過程をきちんと話せるが、適当にやっている子は説明を求められても「どうやったか分からない」とか「忘れた」と言って答えられなかったり、答えようとしなかったりします。
こういう子には、出来るだけ思考の過程を答えさせるようにして、「正しくきちんと答えられた時に誉める」という方法が一番望ましいでしょう。しっかり説明出来て回りに誉められるようになると、そこから「きちんと考えよう」という意識が芽生えやすくなります。ただ、そこに至る前にお母さんの方で「違う」ということを強調してしまったり、「こうでしょ」「ああでしょ」と正しいものを教え込ませようとすると、かえって逆効果。
まずはいったん、子供さんの考え方を受け入れ、そこから話を進めていくようにしてください。
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