テレビの宣伝などでも「無理せず自分のペースで」なんていう文句がありますが、それでちゃんと勉強してます?
例えば「大学進学」を目標にしている高校生とか、中学生でも「ここの高校に行きたい」とか、そういった明確な目標があるならいいのですが、そういった目標が無い状態で「自分のペース」で勉強させると、お母さんのお話を聞いても、こちらで見ていても「自分のペース」=「勉強しない事」なのか? と思ってしまうような状況になっているのがほとんどではないでしょうか。
ところがスポーツ選手のコメントで多いのが「自分は才能がないから人一倍練習しなければならない」とか「ベテランであっても、グラウンドへは一番乗りで黙々と練習している」というもの。自分で何かを手に入れたいと思ったら、その分、人より多く練習をこなしていくのが当たり前といった状況です。
元は「自分は勉強が不得意だから人の2倍しなきゃダメなんだ」と言って黙々と勉強をしていた子も多かったのですが、最近ではそういう子もあまり見かけず、中には親の方から「宿題を少なくして欲しい」などと言い出すところもあるんですね。これでは子供さんの成長を妨げているようなものです。 体をこわす程の勉強量となれば、これは確かに無理がありますが、そういう状況でなければ、今より勉強量を増やして「本当に今のペースが子供さんに合っているペースなのかどうか」を確認してみて下さい。
そして、こちらで見ていて、勉強に向けての意識がしっかりしている所というのは、お父さん・お母さんが「少なくてもここの高校に行ってほしい」という「親の希望」を子供さんにきちんとお話しているケースが多いと思います。
それと合わせて、お父さん、お母さんの方で、その中学校の学年順位で「どのくらいの位置にいると、希望の高校に行ける」というおおよその目安も分かっている場合が多く「それ以下の状況でモタモタしているようなら、部活や遊びを制限する」と言った約束をしているところも、比較的多いんです。
ですから、能力以上の高望みをし過ぎるのは、あまりいいことではありませんが、子供さんがきちんと勉強すると行けるはず、という進学希望であれば、これは、目標としてしっかり与えていった方がいいと思います。
また、特にだらしなく感じるようであれば、ある程度「アメとムチ」のような方法も必要になってくる場合もある、と心づもりしていてください。
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