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  • markun5

「時間感覚」は今の子供たちの方がまとも

 これも書いたのは2017年ですが、話の内容で出てくる「遅刻」の話しは、今から20年くらい前の話になります。読んでわかると思いますが、このころは、非常識極まりないという状況でした。こういう教育を受けていた子は、もう、今では30代になっています。


<塾の授業スタートが20分遅れだったことも!?>

 以前から比べるとだいぶまともになってきたところがあります。それが「時間感覚」。  それで、まず、以前はどうだったか、というお話をしておきましょう。


 以前は、遅刻が当たり前でした。自分、北見から釧路に転勤してきて驚いたのが、塾のスタート時点できちんと教室に来ている子が圧倒的に少なかった。5分くらい遅れるのが当たり前。酷いところになると、15分過ぎたあたりからパラパラと生徒が集まりだして、最終的に20分遅れで授業がスタート、なんていう教室もあったんです。自分が聞いた話では、某個人塾では、あまりにも遅刻がひどいため、始業時間と同時に教室にカギをかけ、遅刻者には授業を受けさせないという対応をしているところもあった、ということです。


 親の対応も変で、遅れている場合「急ぎなさい」というのが普通のはずなんですが、遅れて車で子供を送ってきて、平気で子供に手を振ってバイバイとかやってるんですよ。「早く行きなさい」というふうにはならなかったんですね。


 じゃあ、学校はどうだったかというと、これ、附属が悲惨だったんです。例えば、将棋などをやって遊んでいて授業時間になった場合、普通は、途中でやめて授業の準備をしますよね。ところが、附属では「決着が付くまで続けて、終わってから席について良い」ということだったそうです。結果、時間通りにきちんと席に着かない子が出て来るんです。

 そういう学校で過ごしてきていますから、塾で「時間だから座りなさい」と言うと不満な顔をするんですね。それで、理由を聞いたら上記のように「他の人を待たせても構わないから、一段落つけなさい」ということだったんです。ハッキリ言って「おバカ」でしょ。こんなバカげた事が平気でまかり通っていたんです。


 今どき、上記のようなバカげた事をやっている人、ほとんどいませんよね。「時間感覚」については、上記のような事をやってはいけません、という事がかなり理解されてきているんだろう、と思っているんです。


 そして、もう一つは「行事などにかける時間」。遅刻が平気だった頃は、時間感覚がとにかくルーズですから、ダラダラとやたら時間をかけて平気だったんですね。運動会の練習しかり、部活しかり。それと合わせて学校の授業進度も、ダラダラ時間をかけて、最終的に結局終わらない。端折って、すっ飛ばしておしまい。


 こういう点が最近になってかなり改善されて来ています。

 ですから、今では逆に「以前と同じ感覚」でいると、白い目で見られる、くらいに思っていた方がいいです。ひょっとすると、今では、少し年輩の人の方がルーズかも知れません。でも、おじいさん・おばあさんがやっているから、私もやって大丈夫とは思わないで欲しいと思います。

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