お母さん達の学生時代でも同様だったと思いますが、勉強の出来る子は、友達に勉強を教えてあげる方の立場になっていますよね。もちろん、こういう子は上位校に進学していきます。ということは、子供さんが「学校で教えてあげる立場にいるのか」「教えてもらう方の立場にいるのか」で、本人の学校での学力レベルが判断できます。特に上位校を目指している場合「友達に教えてもらって分かった」と言っているうちはまだまだ学力不足と考えた方がいいでしょう。
また、教えてもらう内容も、社会や英単語などの「知識系」であれば、教えてあげる立場の子より知識不足と考えてもらえればいいですし、数学や英語の作文系統の「思考力系」であれば、考える力が不足と考えればいいでしょう。上位校を狙っている場合、困るのは思考力系の不足ですね。
それで、「教えられる立場」が「教える立場になる」ためには、どうすればいいかと言うと、子供さんに「相手に教えなければならない」という意識を持って勉強してもらうことです。そうすると「なぜ、こういう答えを導き出したか」「どうやって問題を解いたか」という手順や理由を最初にきちんと考えるようになっていきます。
他の項目でも書きましたが、学力の高い子というのは、なぜこうやって問題を解いたかという理由がしっかりしているのです。そして、その理由を元にして問題を解こうとすると、その問題を解く手順もハッキリしてくるのです。逆に「教えてもらう立場の子供さん」は、たいてい「教えてもらったことを覚えておけば出来る」と考えています。ここが「問題を理解して正しい手順で解ける」かどうかの差になります。
ですから、勉強が出来る人と同様の「教えてあげる立場になる」ためには、「教えてあげる立場になったつもりで問題を解く」という、極単純で当たり前の結論になります。いきなり難しい問題の説明は難しいと思いますが、自分の出来る問題から少しずつ教える立場で考える癖をつけさせて行って下さい。
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