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markun5

「小学校3年生」に気をつけろ!

 これも2013年に書いた内容です。学力テストの平均の推移を見る限り、釧路では、かなり改善されてきていると思いますが、それでも、やはり「小学校3年生から・・・」という話を聞く機会があります。

 小学校の教員配置の関係もあると思うので、不安に思うお父さん・お母さんは「うちの子は大丈夫」と思わず、確認してみてください。


<学力破壊は小3から>

 お母さん方から聞く話を総合すると「小学校1・2年生までは、先生も宿題を良く出してくれて、きちんと勉強していたんですが、小学校3年生になったとたん、全然、宿題を出さない先生に当たって(もしくは学級崩壊状態になって)、うちの子、勉強しなくなってしまったんです」という話が割と頻繁に出てきます。

 実際、小学校3年生というのは、小2で習ったかけ算の九九を使って、たくさん練習をして、かけ算の九九を定着させる学年ですし、漢字も小学校2年生内容の漢字を練習して定着させる学年ですし、それに加えて「練習しなければ身につかない漢字が出て来始める」学年。かけ算の九九に不備がある、小2・3の漢字が書けない、という症状は、基本的に「小学校2年生の習った時点の教え方が悪かった」か「小学校3年生で、きちんと勉強しなかったため」に起こるものです。そして、こちらに入ってくる情報では、どうやら、「小学校2年生時点の不備」よりも「小学校3年生時点での不備」の方が、可能性として高いようですね。


 また、学校側の教員配置についても、小1・2は入学したての子供達を指導するため、さらには小1プロブレムの問題があるため、比較的力のある先生が受け持つということですし、小5・6についても学習内容が難しかったり、卒業生で行事関係が多かったりと、比較的力のある先生が入るため、結局、そのしわ寄せで、小3・4は比較的力の劣る先生が担当するようになるんだそうです。ひょっとすると、釧路の場合、他地域と比較して、そのギャップが大きいのではないでしょうか。


 ということで、現在小学校3年生の子供さんがいらっしゃる方は、今年習った内容をしっかり確認してみてください。また、もうすでに小学校3年生を終えている人は、小学校3年生のときの勉強状況がどうであったかを振り返ってみて、もし、そのときの勉強状況が「ちょっと良くなかったと思う」と感じる人は、小学校2年生や3年生の学習内容を確認してみてください。何でもなければいいのですが、計算が怪しかったり、漢字が怪しかったりする子や、算数の基本概念である単位の関係が怪しかったりする場合、早急に対応しておきましょう。

 もしも、小学校の2年・3年内容に不備があるという場合、現在、中3の生徒は、受験までに何とかしようと思うとちょっと厳しいかも知れませんが、中2以下なら、中1、小6と、学年が低くなればなるほど、取り返せる可能性が高くなります。

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