昨日、たまたまテレビで某クイズ番組を見ていたのですが、そこで出題された小学生クイズには正答率が表示されていて、そのグラフを見ると、10~20代と50~60代は正答率が高いのに、30代、40代の正答率が低いという問題が結構ありました。割と学校で習う知識としては、常識的なものではないかと思われる問題にその傾向が強いように感じたのですが、実は今の30~40代前半くらいまでが、いわゆる「ゆとり世代」なんですね。
また、テレビやネットなどで見かける「子供の貧困」という話。ネットでは、よく広告形式で「7人に1人が子供の貧困」になっている、と表示されたりしますが、今現在、小学生や中学生の親の世代というと、これも「ゆとり世代」なんです。
もちろん「ゆとり世代がすべて悪い」ということではありませんが、小中学校の教育がしっかりしていないと、日本全体の傾向として、このような状況になってしまう、という反省は必要だろうと思うんですね。
今後は、おそらく「ヤングケアラー」という話が一般的に知られる話題になってくると思います。現在調査が進んでいて、小学生や中学、高校生が兄弟の世話をしたり、親やおじいさん、おばあさんの世話(介護)をしたりしている子供たちを指して「ヤングケアラー」というのですが、そういう子供たちは、公立の小中学校を対象にしたアンケートでは、約5%ほどいるそうです。20人に1人の割合ですね。
調査では、私立小中がデータに含まれていないため、実際の割合はもっと低いだろうと言われていますが、釧路だと私立の小中学校自体があまりないですし、経済的にも足踏みしているような地方の地域として見た場合、このくらいの割合として考えてもいいのかも知れません。
もう少し調査が進むと、もっとハッキリしたことが分かってくると思いますが、例えば、母子家庭で、お母さんが働きに行っている間、兄弟の世話をする、祖父母の世話をする、というケースなどは、それなりの数字になってくるのではないかと思っています。釧路の場合、生活保護の割合も高いですから、この「ヤングケアラー」の数値も高いような気がしています。
「ヤングケアラー」という言葉、これから、少し気にかけていてください。
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