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「どんよりした雰囲気」は指導力向上の指針

 今回は、ちょっと指導レベルの高い人向けの内容です。


 毎日授業を行っていると、いつでもいい状態で授業が出来るわけではありません。

 特に、学力が低めの子が集まったクラスでは、集中力が持たないため、授業の後半の時間帯になってくると教室内の雰囲気が「どんより」してくることがあります。

 そのため、一部の先生は「活気がない」とか「お通夜みたいな授業はイヤだ」と言って、生徒に無理矢理発言させるようにしたり、場合によっては授業と関係ない話を延々と始めたりしてしまいます。しかし、これは、生徒の集中力アップの妨げにしかなっていません。

 この「どんよりした雰囲気」というのが、起きる場合、まず一つ目は、今まで生徒が集中していたものが、その集中力が切れたために起こる現象と考えられます。そういう時は、話を横道にそらさず、きちんと最後まで授業を進めて行く中で「集中力を持続させる練習をさせること」が大切になります。

 二つ目は、先生側の指導力の問題です。授業のレベルが生徒の学力にそぐわない状況になっていて、生徒が集中して聞いても分からない状態になっているという事です。これは先生が授業の内容を改善することで、克服可能です。  また、授業の最初から「どんより」してしまっている場合は、今まで行ってきた授業が「分からない」という状況になっているため、最初から、生徒が「どのみち、あの先生の授業を聞いていても分からない」という意識になっているケースです。

 これも先生の教務力アップで改善可能ですね。


 生徒におもしろおかしい話をして、勉強から逃げさせてしまっていては、集中力は高まりません。「どんよりした雰囲気」というものこそ、先生の実力をアップさせるための一番いい反応なのですから、この雰囲気を嫌がらず、改善させるための方法を真剣に考えていく事が大切です。

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