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「え〜、もう終わり〜」は集中できている証拠

 子供達がよく言う「え? もう授業時間、終わり?」。

 この言葉、普段感じている時間感覚より早めに授業の終了になった場合に子供達の口から出てくる言葉です。このように時間が短く感じるときはどういうときかというと「授業にしっかり集中しているとき」なんです。そして、この状態は、決まって「勉強のレベルが子供のレベルにピッタリ当てはまり、話を聞いてから問題を解くまでの流れがスムーズに進んだとき」になります。さらに、このような状況で勉強を続けていると、それだけで子供の学力が見る見るうちに上がっていきます。

 ですから、この「もう終わり?」が出てくると授業は本物。ただし、この状況を作るためには、今までに書いてある項目のいくつかは完全にクリアしていなければ無理です。子供達の時間感覚が早く感じれば感じるほど、好い授業になっていると思って、クリア出来ていない項目をしっかりクリア出来るようにしていって下さい。


 個人差はありますが、一般的に子供の年齢が低いうちは「できる事をやりたい。できない事はやりたくない」という意識が強めで、根気も続かない場合が多いと思います。特に幼児期だと出来ないことを無理してやらせると癇癪を起こしたりしてしまいますよね。それが、ある程度年齢が進むにつれて、ちょっと複雑なものでも「頑張ってやってみよう」という気持ちが少しずつ芽生えてきます。

 この「難しい物に挑戦しよう」という気持ちが出てきたときが「難問に向かわせるいいタイミング」と捉えておきましょう。もちろん、子供さんのこなせる内容にも限界がありますから、ちょっと意識が芽生えてきたくらいでは、能力以上のものをやらせても無理があり、かえって「難しい物はやりたくない」という気持ちを強めてしまいます。ですから、本格的にやらせる物は、きちんと子供さんのこなせる内容にしておき、それ以上のレベルの物については「まだ、上のレベルがあるという事を見せておく」くらいの程度にとどめておく方が無難です。

 そして、その意識がまだしっかりしていない状態で「これが出来なきゃダメ。あれも出来なきゃダメ」と追い込んでしまっては、受検直前の中3のような状況でない限り、かえって気持ちをそぐだけになってしまいますから、子供さんの意識の変化を見極める事が大切になります。

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