これも2020年に書いた内容です。ですから、話の中に出てきている学力テストは、当時の1科目60点満点、5科目で300点満点のときのものです。
<進学を考えた場合、数学の出来がネックになる>
釧路の場合、数学が非常に弱いという話を以前からしていますが、例えば、湖陵の理数科を受験する子で60点満点の30点未満の子が合格してしまったり、理数科に入っても理系の内容についていけず、結局、文系に変更するという子も、今まで数多くいました。そして、この差がどこで出来るかと言うと、当然、高校に入る前の小学校・中学校で勉強内容なんです。結局、義務教育時点のレベルが低いということなんですね。そして、残念な事に、塾に通っても、そのレベルが上がらないというのが、釧路の現状なんです。
実は、自分は、以前、全道展開している学習塾にいたのですが、そこで、各地域のテストの平均などが公表されるんですね。すると、その当時から、圧倒的に、釧路の数学のレベルが低いんです。これ、学校のレベルではなく、学習塾のレベルで低いんですね。いわゆる「ダントツの万年最下位」というやつです。 それで、なぜ、そういう事が起きるかというと、これは明白。「数学の鍛え方を知らない」の一点に尽きます。
ですから、個人で勉強していようが、塾に通っていようが、数学だけは別物と考えて、質・量共に、自力で学校のレベル以上の事をやって行かなければなりません。もしも、どうしていいか分からないというのであれば、まず単純に「量をこなしてください」。これはスポーツなどでも同じ事なのですが、要領よくチョコチョコっとやって身につくものなんて、たかが知れてます。ハッキリ言って、そのくらいなら「誰でも出来る事」くらいに考えてくれればいいです。大事なのは、そこを突き抜けて、他よりも一歩リードする事なんです。
実際に自分の方で受け持っている子も、他よりも多くの問題を解いています。そして、これは勉強を始めた時期などにもよりますが、早い段階からきちんと始めた子は、数学では、他にひけを取りません。普通に、志望校の基準を大幅にクリアしています。例えば、湖陵だったら満点に近いですね。さらに言うと、数学が安定していると、入試が近くなってからは、覚える内容が中心の科目に集中できますから、受かる可能性が圧倒的に高い状態で受験できるということです。 その状況になっていれば、そこから先の大学受験も他にひけを取らない状況で受験できるようになる、ということです。 今の段階で、数学を放ったままにしておくことは、大学進学に対してマイナスを背負って勉強を進めているのと同じ事ですから、一歩でも二歩でも早く「数学の自学力」をつけるよう心がけていってください。
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