今回も前のホームページ内容で、2011年の12月に書いた内容です。ですから、本文では「冬休みの宿題」となっていますが、冬休みに限らず、夏休みについても、同様に考えてほしいと思います。
<私立では冊子が当たり前>
今回のお話は、大学進学などを目指している成績上位層向けです。 みなさんの中学校では、冬休みの宿題の量はどのくらいですか?
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、釧路の私立中学の武修館ではバインダーが1冊配られ、そこに宿題のプリントがたっぷり詰まっています。そして、新学期の始めの宿題の提出日までにきちんと終えていないと、学校から親に連絡が来るというシステムを採っています。 また、首都圏の私立進学中学校は、自分の知っている限り、すべての学校で宿題の冊子が配られます。厚さは2〜3センチくらい。さらに、宿題として扱われる問題のレベルが結構高く、相当調べないと答えが分からないというものも出されています。 当然、こういう子は塾に通っている割合が高いですから、そうなると、塾の宿題もやらなければなりません。
一方、釧路の国立・市立中学校はどうでしょうか? 自分が見てきた範囲では、主要5科目のうち、プリントが配られるのはせいぜい3科目くらい。それも2〜3枚程度で、休み中、目一杯遊んで、最後の2日くらい必死になってやれば終わるくらい。プリントを出していない科目については「今までの復習をしておきましょう」なんていう「こんなこと、誰もやらないぞ」と思われるような勉強指示になっていたりして。 そして、釧路の学習塾の場合も、きちんと宿題を出してチェックしてくれるところなら良いのですが、チェックが甘く、簡単にスルーできるようなところだったら、結局、やらずに済ましてしまう子が多いでしょうね。
そして、その結果、裁量問題で数学の点数が10点台。差し替えになる裁量問題の点数は12点程度ですから、もし、一般入試で受験していたとしても、この12点を足して30点に満たないくらいしか取れていません。一般入試の60点満点の半分以下ですよ。これでも湖陵には合格しますが、この点数だと高校の数学にはほとんど対応出来ないでしょう。 さらに大切なのは、大学進学で考えた場合、大学は全国の学生が集まってきますから、上記の私立進学中学校の生徒と学力で勝負しなければならないということなんです。
ですから、釧路の場合、塾に通わせたとしても、それ以外に「自分の不得意な科目の問題集を1冊ないし2冊買って、それを休み中に全部終わらせる」くらいの勉強をしなければ大学入試には対応できないと思っていた方がいいでしょう。
大学入試はそんなに甘くありません。高校入試とは全然違います。ましてや釧路の場合、数学の正答率が赤点ギリギリの3割程度でトップの進学校に合格出来てしまう訳ですから、これは異常と考えて良いでしょう。この異常な状況を打破するためには、小学校・中学校の段階から、学校の甘い宿題対応を振り切って、必死になって勉強して、高校入試の段階で英語は50点以上、数学は45点以上取るということです。ここを目標に勉強を進めて行って下さい。
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